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インプラントを除去しなければならないケースとは?費用も解説!

こんにちは。千葉県我孫子市の歯医者「ブライト歯科クリニック」です。

インプラント治療について説明している歯科医師

虫歯や歯周病などで歯を失った際、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療を受けることで、欠損した歯を補うことができます。その中でも、インプラントは入れ歯やブリッジと比較して審美性や機能性において優れた治療法として知られています。

しかし、日常のセルフケアや定期的なメンテナンスを怠ると、インプラントを除去しなければならないことがあります。

この記事では、インプラントを除去する必要が生じるケースについて解説します。インプラントを除去する方法や費用、インプラント除去後の再手術についても詳しくまとめています。せっかく治療したインプラントの除去が心配な方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

インプラントを除去しなければならないケースとは?

インプラントの除去
機能性の高いインプラントですが、時には治療後にインプラントを除去しなければいけないケースがあります。

その主な原因として、以下のようなものが挙げられます。

・インプラント周囲炎
・インプラント体の破損
・インプラント体の上顎洞への迷入
・神経損傷
・金属アレルギー

それぞれについて詳しく解説します。

インプラント周囲炎

インプラントを除去する原因で最も多いのが、インプラント周囲炎です。

インプラント周囲炎の主な原因はプラークに含まれる歯周病菌です。埋入したインプラントの周辺組織に歯周病菌が感染して炎症を引き起こします。そのため、毎日の口腔ケアが不十分で磨き残しが多いとプラークが蓄積し、歯周病菌が増殖します。

また、インプラントの周囲には歯と歯槽骨の間に本来ある歯根膜がないため歯周病菌に感染しやすく、通常の歯周病よりも進行速度が速いという特徴があります。

インプラント周囲炎の症状には、以下のようなものがあります。

・インプラント周囲の歯茎の腫れや出血
・顎の骨が溶けて、インプラントがぐらぐらする
・インプラントが抜け落ちる

インプラント周囲の骨の溶けた程度によっては、インプラントの除去が必要になるでしょう。

インプラント体の破損

耐久性に優れたインプラントでも、数十年使用すると徐々に劣化し、破損することがあります。人口歯の部分が割れたり欠けたりした場合は、人工歯を修復・交換することで再びインプラントを使用できます。

また、インプラント体の上に取り付けられる支台部(アバットメント)が破損した場合でも、インプラント体が破損していなければ、アバットメントを修復・交換をすることで再びインプラントを使い続けることができます。

しかし、インプラント体が破損した場合は修理が難しいです。破損したインプラント体をそのまま放置していると、インプラント周囲炎や噛み合わせの問題が生じるリスクがあるため、インプラントを除去しなければなりません。

インプラント体の上顎洞への迷入

上の奥歯付近には、上顎洞とよばれる空洞が広がっていて、顎の骨が薄くなっています。そのため、インプラント治療と同時に骨を造る手術が行われることがあります。

上の奥歯付近にインプラント体を埋入する際、インプラント体が上顎洞側を突き抜けたり、入り込んだりすることがあります。

上顎洞にインプラント体が入り込むと、上顎洞が細菌感染を起こし、以下のような症状が現れる可能性があります。

・目の奥に違和感がある
・頭痛
・鼻づまり
・歯の痛み

インプラント体が上顎洞に入り込み、上記のような症状が現れた場合は、除去しなければなりません。

神経損傷

顔には多くの神経があるため、インプラント治療の際には神経損傷のリスクがあります。特に、下歯槽神経は歯根の近くに位置しているため、下の顎にインプラント体を埋入する際は、神経を傷つけないように細心の注意が払われます。

しかし、インプラントを埋入する位置や角度が不適切だと、神経を傷つけ、下の顎に以下のような症状が現れる可能性があります。

・痛み
・しびれ
・麻痺

これらの症状が確認された場合、インプラントを除去して神経の治療を行う必要があります。

金属アレルギー

インプラント体は生体親和性の高いチタンで作られており、金属アレルギーの主な原因となる金属は含まれていません。そのため、金属アレルギーのリスクは低いですが、稀に金属アレルギーを発症することがあります。

また、安価なインプラントなどを使用している場合、チタン以外の金属が多く含まれており、金属アレルギーを発症する可能性があります。

インプラントが原因で生じる金属アレルギーでは、以下の症状がみられます。

・口腔扁平苔癬(白い発疹が現れ、痛むことがある)
・掌蹠膿疱症(手のひらや足の裏に水ぶくれや膿疱が生じ、痒みを感じる)
・口内炎・口唇炎・口角炎

インプラントが原因で金属アレルギーが引き起こされている場合、インプラントを取り除かない限り症状は続きます。そのため、原因となる金属を取り除くために、インプラントを除去することがあります。

インプラントはどのように除去する?

インプラントの除去
インプラントを除去する際には、埋入する時と同じように、局所麻酔をして外科処置を行います。麻酔をするため手術中の痛みはありませんが、術後に麻酔が切れると痛みや腫れが生じることがあります。

インプラントを埋入した部分の骨がある程度残っている場合は、インプラント周囲の歯茎を切開し、周囲の骨を削ってインプラントを除去します。

一方で、骨吸収が進行して骨が溶けて残っていない場合は、骨を削らずに軽く引っぱるだけで除去できる場合もあるでしょう。

インプラントを除去する場合にかかる費用

インプラント除去の費用
インプラントを除去する際にかかる費用は、保険診療か自由診療かで大きく異なります。

以下に、それぞれのケースでかかる費用について解説します。

保険適用の場合

保険診療でインプラントを除去する場合、インプラントを埋入した歯科医院とは別の歯科医院で治療を受ける必要があります。また、事前にレントゲンを撮影し、歯科医師から除去の必要性を認められなければなりません。

一般的なインプラント体の除去にかかる費用は1本あたり4,600円程度です。3割負担の場合の自己負担額は約1,400円程度です。

ただし、インプラント除去の際に骨を削った場合は追加の費用が発生し、自己負担額は2,070円程度となります。

保険適用外(自由診療)の場合

インプラントの治療を受けた歯科医院でインプラントを除去する場合、保険は適用されません。そのため、自由診療となるため、歯科医院によって費用は異なります。全額自己負担となるので、保険診療で受けるよりも高額になることが一般的です。

ただし、歯科医院によってはインプラント治療の保証制度を設けており、保証内容や保証条件によっては、費用が無料になる場合もあります。インプラントの保証については、治療を受けた歯科医院に確認しましょう。

保証内容や保証条件は歯科医院によって異なるので、治療前に確認してください。

インプラントを除去したらどのように対処する?

インプラント除去した後の対処
インプラントを除去した後は、欠損した歯を補うために、もう一度インプラントを埋入するか、別の方法で補うかを選択します。

ただし、インプラント除去後に再手術が可能かどうかは、口内や顎の骨の状態によって異なります。

ここでは、インプラントの再手術ができるケースとできないケースについて解説します。

再手術ができるケース

インプラント除去後に再手術を受けるためには、インプラント除去に至った原因が解消されていなければなりません。

インプラント周囲炎が原因の場合は炎症が改善していれば、インプラント体の破損や体内への侵入が原因の場合はインプラントを除去して問題が解決されていれば、神経損傷が原因の場合は神経麻痺の症状が改善されていれば、再手術が可能です。

しかし、インプラント再手術の適応は、口内や顎の骨の状態から総合的に判断し、歯科医師の判断によって決定されます。

再手術ができないケース

基本的に、インプラント除去に至った原因を改善しない限り、インプラントの再手術はできません。炎症や細菌感染を起こしている状態でインプラントを埋入すると、インプラント周囲炎を引き起こすリスクが高くなるためです。

また、顎の骨の状態に問題がなければ、少し離れた位置にインプラントを埋入できます。

しかし、顎の骨が溶けて骨量が少ない場合は、再手術が難しくなります。インプラントの再手術ができない場合は、入れ歯やブリッジで失った歯を補います。

まとめ

インプラント
インプラント治療後に、インプラント周囲炎やインプラント体の破損、上顎洞への侵入、神経損傷、金属アレルギーなどの理由で、インプラントを除去しなければいけないケースがあります。

また、インプラント除去後に再手術をするのが難しい場合もあり、その際は入れ歯やブリッジの治療を受けることになります。

せっかく埋め込んだインプラントを長く使い続けるためには、口内の清潔を保ち、治療後も定期的にメンテナンスを受けて異常がないかをチェックすることが重要です。

インプラントがぐらつくなど、気になる症状がある場合は、かかりつけの歯科医院に早めに相談しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、千葉県我孫子市の歯医者「ブライト歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

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